ブルーノ・マーズ

ブルーノ・マーズ

<第60回グラミー賞>の授賞式が行われ、各受賞作品・受賞者が発表されています。ブルーノ・マーズが「年間最優秀アルバム」「年間最優秀レコード」「年間最優秀楽曲」の主要3部門を受賞!!!!!
http://www.billboard-japan.com/sp/d_news/detail/59615/2

・・・ということで、一人のファンとして、毎晩のように彼の楽曲をプレイすることでその音楽の恩恵を受けるDJとして、とても嬉しかったです。

新譜をチェックしている方はご存知でしょうが、今のアメリカの空気は国の不安定さを象徴するように暗い楽曲ばかりがチャートを席巻することが多くて、、
もちろん!Hiphopも大大好きなんだけど、う〜ん純粋にちょっと「暗い」なあ、、って思ってたんです。笑

政治的なメッセージ性の有無より何より、人の心を動かすエンターテイメントであって欲しい、、というのがアメリカの音楽に子供の頃から憧れを抱き続けていた僕の気持ちなんです。

音楽でも映画でも、メッセージやコンセプトが「高尚」だから評価されるべき、っていう文脈には個人的にあまり共感できなくて。
いい作品を作ることに尽力する、その仕事に打ち込む高尚さこそが評価されて欲しいと、作り手の端くれとして思っています。

そんな気持ちもあり、このアルバムがグラミーを受賞することでムードが変わってくれれば良いなあ、と。

そうそう、この年間最優秀アルバムを受賞した「24K Magic」、曲数がたった9曲なんですよね。
時間にして33分。みじかっ。笑
クリス・ブラウンなんて40曲くらいのアルバム出してましたからね。。

でも、同じようにたった9曲で伝説的に語り継がれるアルバムがあるのご存知ですか?

・・そう、音楽史上で最も売れたアルバム、マイケル・ジャクソン「Thriller」です。
少なからずともブルーノ自身も意識していると思うので、その辺りも想像すると楽しいですよね。

とあるアーティストが「そのアルバムのクオリティーは、一番クオリティーの低い曲で決まる」と言っていたのがとても印象的でした。
「Less is more」正にアーティストのあるべき姿だなあと。
もちろん才能溢れるアーティスト達は楽曲を作ろうと思えばあっという間に出来てしまうでしょう。下手すれば1日に何曲も。

僕ね、子供の頃は思ってたんですよ。応援してるんだから1年に一枚くらいアルバムだせよ!月に一曲作ればアルバム出せるじゃん、サボってんのかよー!って。笑

でも、、いざ作る側になってみるとね、思ってた以上にしんどいんですよ、音楽を作るのって。
よくアーティストやプロデューサーの方が表現されるのは、音楽を作る行為は「自分を削る」ような想いなんです。
(余談ですが、その経験があるのと無いのではDJの資質として決定的に違います。)

このアルバムも4年ぶりの作品だったので、4年もかけて苦しんで、たった9曲を作る。

この「24K Magic」について、彼のインタビューで「自分が愛する90’s R&Bへのオマージュとして、本当に時間をかけて作った作品。例え評価されなくても自分は満足している」と語っていたのを覚えています。
こういう形で最高の評価をされて同じR&Bを愛する人間としても、とても嬉しいです。

自分も作品を作る上で、こういった意識の高さを彼らの作品から学びたいと思いますm(_ _)m

ついでにこのアルバムがリリースされる以前ですが、彼の才能が一発で伝わるSuper Bowlでのパフォーマンス貼っときますね
https://youtu.be/F2i0Bc3f7jk

4月の来日公演、めちゃくちゃ楽しみだなーーー!